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切なさの中にも優しさを秘めたYou Won't See Me

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Rubber Soul


ビートルズのオリジナル・アルバム、その6作目にあたるのが『Rubber Soul』(ラバー・ソウル)。
このアルバムが、イギリスでリリースされたのは、1965年12月3日のことでした。
そのA面3曲目に収録されたのが、今回取り上げるYou Won't See Me(ユー・ウォント・シー・ミー)。
お馴染みレノン=マッカートニー作品であり、実質的にはポールのものだと伝えられています。

このナンバーは、広い意味で言えば、ラブ・ソングのひとつなのでしょうか。
会いたいのに会ってもらえない。
そんな切なさが伝わって来ます。

メロディー・ラインも優しさの中に切なさを秘めており。
また、そのメロディーをより生かしているのが、ジョンとジョージによるコーラスですね。
このハーモニーは、実に美しい。

ところで、このYou Won't See Meですが、ポールが来日した際に、アコギをもって、イントロからアレンジを施したバージョンを披露してくれましたね。
私は、数ある名演が繰り広げられたステージの中でも、特に感動したプレイでした。

当時、ビートルズのカバーを生業としている人達のステージを観に行くと、このアレンジでYou Won't See Meを取り上げている人が結構いました。
きっとみんな、心に響いたからでしょうね。
派手なナンバーではありませんが、まさに秀逸なアレンジでした。

ビートルズのナンバーは、原曲がいいから、いろいろな味付けをしても楽しめる。
その好例のひとつだと思います。
切なさと優しさと。
ポールらしさが盛り込まれた作品ではないでしょうか。

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