レット・イット・ビーが発表される前後は、ビートルズにとって非常にハードな日々だったことでしょう。
もちろん、ポールも例外ではありません。
もしかしたら、最も苦悩していたのがポールかもしれない・・・。
ポールは、当時の状況を振り返り、ジョンとの関係が緊迫していたことを認めています。
そして、ある日のこと、夢の中に、亡くなってから10年も経つお母さんが出てきたのだそうです。
そのとき、お母さんがポールに、何と語りかけてくれたのか?
その具体的な言葉は、ポール自身憶えていないそうですが、「大丈夫よ」と、優しく言ってくれたことは、はっきりと分かったそうです。
「心配しなくていいのよ。すべてが上手くゆくわ」
ポールは、夢の中であったとしても、お母さんに会えたことを、心から喜んだそうです。
そして出来上がる曲が、レット・イット・ビー。
「ビートルズには詳しくないよ」という方々でも、この曲は、何度か聴いたことがあるはず!・・・というほどに、有名なバラードですね。
どんなに暗闇の中にいても、ほのかな灯がさしてきて、大丈夫、心配しなくていい、上手くいく
これは、単なるバラードではない。
おそらく、ポールは、天国のお母さんから救いと啓示を受けたのでしょう。
とっても辛いとき。
きついとき。
どうしようもない八方塞がりのとき・・・。
ギリギリのときだからこそ、生まれてきた名曲にして、ポールの才なのだな-!と、しみじみ思います。