ビートルズの初期作品には、元気さ、勢いが充ち満ちているように思います。
そんな作品群にあっても、スペシャルな一曲が、キャント・バイ・ミー・ラヴ(Can't Buy Me Love)ではないか?と、思えることがあります。
ぐいぐい迫り来るようなパワーが感じられるし、まさに当時ビートルズが駆け抜けていった足音が響いてくるようです。
このナンバーは、ビートルズが発表した6枚目のオリジナル・シングルという位置づけとなっており、アルバムとしてはA Hard Day's NightのA面7曲目に収録されています。
歌詞は、至ってシンプルであり、「愛はお金じゃ買えない」という言葉をポールが連呼していますね。
この歌詞に生命を宿すかのようなビートも印象的です。
地元リバプールでも、このナンバーは愛され、今もなお沢山の人達が口ずさんでいるようです。
昨年のことだったか、リバプールに本拠地を置くフットボール・クラブ、エバートンのサポーター達が、このナンバーの替え歌を合唱していた姿が、非常に微笑ましかった。
エバートンに在籍する期待の若手プレイヤーをロンドンのお金持ちクラブが移籍で獲得しようと動いた際、エバートンサポーター達が、「お金じゃ買えないぞ!」と、大合唱。
このへんのユーモアが、あの国には、リバプールにはありますね。
ビートルズを知るためには、やっぱりリバプールの風土を知りたい。
そんな思いに駆られた瞬間でした。