FROM THE BEATLES 60年代 70年代 ロックの森

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ノルウェイの森の物語

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アルバム、ラバーソウルに収録されている「Norwegian Wood (This Bird Has Flown)」は、日本では、ノルウェイの森と言ったほうが、分かりやすいことでしょう。

私は、この曲を聴くとき、何とも不思議な感覚に襲われます。

まるで、短い時間に織りなされるサウンドの中に、奥深い物語が潜んでいるような・・・。

実際、この曲は、空想の物語として、ジョン・レノンとポール・マッカートニーによって仕上げられた作品のようです。

ポール・マッカートニーが、過ぎし日の回想をしている言葉で分かったことですが、ポールがジョンのところを訪ねたとき、こんな言葉をジョンが書き留めていたとのこと。

I once had a girl, or should I say, she once had me,

ポールは、「素晴らしい書き出しだ!」と思ったそうです。

材料は、たったこれだけ。
しかし、当時のジョンとポールにとっては、アイディアのきっかけさえあれば、どんどん物語を構築できたのでしょう。

まず、サウンド面では、不思議な響き、雰囲気を醸し出している要素として、ジョージ・ハリスンが演奏するシタールの存在があります。

ポップ・ソングのレコーディングで、シタールが使用されたのは、世界でこれが初めてという説もあるようです。

あとは、淡々とした曲調の中に、何とも神秘的かつ、ちょっぴり怖い詩の世界が展開してくることが注目されます。

内容としては、ジョンが、シンシア(妻)に気づかれないように、浮気をすることを想像しながら作った作品とされ、その相手の女性がノルウェイ材を使った家に住んでいるという設定のようです。

しかし、家に入れてもらったものの、彼女が言うには、「あなたは、お風呂で寝てね」・・・。

この展開から、ポールは、男が復讐すべきだ!と考え、ノルウェイ材の家に火をつけさせる展開になっているようです。

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曲が出来上がるまでの、こういった真実は、ポールが健在でいてくれるからこそ、分かってくるもの。
ぜひ、これからも、いろいろなことを語ってほしいものです。

それにしても、ノルウェイの森・・・・実に怖い曲です。

それでも、聴く者を引きつけてやまない魅力はさすが。

当時、ジョンとポールが、一緒になって物語を紡いでいた様子が垣間見られて、嬉しい気持ちにもなってきます。

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