ビートルズのオリジナルアルバムとしては5作目にあたるのが『Help!』。
1965年8月6日に、イギリスでリリースされたこのアルバムのB面1曲目に収録されたのが、Act Naturally(アクト・ナチュラリー)。
リンゴのボーカルをフューチャーしたものとなっています。
アクト・ナチュラリーは、バック・オーウェンス・アンド・バッカルーのカバーで、作詞・作曲は、ジョニー・ラッセルとヴォニー・モリソン。
原曲は、1963年にヒットしたもので、カントリー&ウェスタン風のものとなっていました。
このナンバーをアルバムヘルプ!に挿入するにあたり、やはりリンゴに1曲はボーカルを担当させたい!という思いが、メンバー達にはあったようですね。
ところで、ビートルズといえば、オリジナルは勿論、デビュー当時からカバー曲をアルバムに挿入してきましたが、このヘルプ!の後からは、全編をオリジナルで固めてゆく路線を取ることになります。
考えようによっては、このヘルプ!が、ひとつの区切りとも呼べそうです。
ビートルズがカバーしたアクト・ナチュラリー には軽快感があり、リンゴのボーカルも実に良い味を出していると思います。
よく、ビートルズのカバーバンドのステージを観に行くと、リンゴパートの人が歌う曲でもあると思います。
結構、盛り上がりますよね。
ちなみに、このアルバム、ヘルプ!には、もう1曲カバーが取り入れられていますが、そちらのご紹介は、また後日。
リンゴらしさを醸し出した気持ちのよいナンバーであり演奏だと思います。