ビートルズのセカンドアルバムであるウィズ・ザ・ビートルズのA面6曲目には、カバー曲が挿入されています。
ポール・マッカートニーの甘いトーンの歌声が心地よくはえる曲調に仕上がっていると思います。
Till There Was You(ティル・ゼア・ウォズ・ユー)
このナンバーが好き!という方々も多いのではないでしょうか。
カバーだと書きましたが、原作はメレディス・ウィルソンによるもので、ブロード・ウェイ・ミュージカル『ミュージック・マン』において使用されています。
まず、前述したようにポールのボーカル、その優しさが印象的ですが、ギターの味わいもいいですね。
このトーンは、ガットギターかと思われますが、ジョージ・ハリスンが弾いていると言われています。
このナンバーをアルバムに入れたのは、意味があったようで、デビュー前からライブではレパートリーにしており、よく演奏していたそうです。
たぶん、ポールならではの選曲のように、私には思えます。
おそらく、ジョン・レノンならば、別のナンバーをセレクトしたのではないか?と。
聴いていて心地よくなるやわらかさを秘めた名演だと思います。
初期のビートルズならではの一面が垣間見られる一曲かと。