ビートルズのデビューアルバム、そのタイトル曲「Please Please Me:プリーズ・プリーズ・ミー」は、7曲目に登場してきます。
シングルカットもされており、ビートルズのシングルとしては2作目にあたります。
軽快なリズムに乗って、ジョンとポールのハーモニーも勢いがあって絶品ですね。
また、Pleaseという言葉を2度続けているところに、ちょっとした言葉の遊び的要素も含んでいます。
深く考え過ぎないようにはしているのですが、Pleaseを2度続けたことで、解釈の仕方によっては、随分と艶っぽい曲としても解釈できます。
一番目のPleaseは、「どうか」とか「お願いだよ」という意味でありましょう。
二番目のPleaseは、「歓ばせて」っていうことになるかと思いますので・・・
Please please me, oh yeah
Like I please you
・・・ときますと、こんな訳も成立します。
お願いだからさ、ぼくが君にしているように、君もぼくにしておくれよ
かなり大人な言葉遊びかと。
えっ!それは聴く人、詩を読む人によりけりで、心の鑑ですか!?
だとしたら、私の心中は邪念だらけです。
このナンバーで思い出すことといえば、ステレオ盤のテイクのほうでは、ジョンが歌詞を間違えており、その直後にちょっと笑いをこらえているようなニュアンスが伝わってくることです。
そのまま発表してしまうところも、また面白い。
私のまったく個人的な意見なのですが、このジョンが歌詞を間違えているテイクをよく世に出してくれた!と、密かに歓んでおります。
いい味つけになっていると思います。
このナンバーに象徴されるように、ビートルズが誕生してきた当時は、本当にエネルギーや勢いを感じさせる歌や演奏が多いですね。
やがて、スタジオワークへと籠もっていくことになるビートルズですが、だからこそデビュー当時の音源というものは、むしろ新鮮に響くところが、実に面白くもあります。