ビートルズのセカンドアルバムであるウィズ・ザ・ビートルズのA面5曲目に収録されたのが『Little Child(リトル・チャイルド)』 。
初期のビートルズナンバーでは、ジョン・レノンのハーモニカを味わうことが出来ますが、おそらくこのナンバーにおけるハーモニカこそが、最もジョンが思う存分にプレイしたものだと言っていいと思います。
ビートもいいし、ジョンのボーカルは、初期における歯切れの良さを表しています。
その全編を通じて、前述したハーモニカが躍動している様が、このナンバーの魅力ではないでしょうか。
伝わっている話としては、そもそもこのリトル・チャイルドは、リンゴ・スターが歌うためにつくられたものだそうです。
ただ、リンゴが『I Wanna Be Your Man』でもリードボーカルを担当することになったことから、ジョン自身が歌うように切り替えたとも。
でも、今思えば、このナンバーはジョンが歌うにぴったりな感がいたします。
デビューアルバムからセカンドアルバムへと続いてきたビートルズの初期ワールド。
エネルギーの発露を実感します。
やがて、このスタイルが変遷を遂げていくわけですが、初期には初期の限りない魅力が溢れているし、その時代を象徴する記念碑的アルバムであり作品達だと言ってもよさそうです。