ジョンらしいナンバー。
ちょっと皮肉めいた言葉も鏤めて。
You Can't Do That(ユー・キャント・ドゥ・ザット)は、1964年3月に発表された、ビートルズ6枚目となるシングル、そのB面に収録されています。
A面を取ったのは、キャント・バイ・ミー・ラヴ。
同年7月に発表されたアルバム、A Hard Day's Nightでは、B面の5曲目に位置しています。
レノン=マッカートニー作のこのナンバー。
実質的には、ジョンの作品だとされています。
彼女が、他の男の子と話をしているところを見てしまった。
もう一度、そんなことをしたら、ぼくは君と別れるよ・・・というような内容で、だから君はそうすべきじゃないというようなニュアンスでしょうか。
このボーカルも、実にジョンらしいテイストが詰まっていますね。
ジョン自身、このナンバーを非常に気に入っており、いわゆる自信作だったようです。
当然、シングルではA面だと思っていたかもしれません。
ただ、相手が悪かったか?
いずれにしても、ビートルズの場合、A面だろうとB面だろうと、それぞれ味わいがあって、どちらがいいとか悪いとか、そういうレベルではないように思います。
この時期、この時代ならではのボーカルと演奏が聴けるナンバーのひとつかと。