私の中で、キーボード奏者といえば、まずキース・エマーソンの名前が浮かびます。
個人的に、とても思い入れが強いアーティストでもあります。
今日、11月2日は、キース・エマーソンの誕生日。
ハッピー・バースデー!キース!
キース・エマーソンは、1944年生まれですので、存命であれば74歳ということになります。
キーボーダーとしての実力は卓越したものがありますが、その功績の大きなものは、当時開発途上だったシンセサイザーを世界に広めたということではないでしょうか。
特に、モーグ・シンセサイザーは、キース・エマーソンの代名詞と言ってもよさそうです。
今でこそ、シンセサイザーは飛躍的な進化を遂げ、誰もが気軽に使えるものになっていますが、キース・エマーソンの時代においては、まだまだ性能面では使いやすいものとは言えませんでした。
機能であっても、非常に制約されていた。
そんな楽器を駆使して、今もなお色褪せない演奏を残してくれたことは、特筆に値するし、ロック史にその名を刻む貢献だと思います。
キース・エマーソンは、ソロアルバムも残し、サウンドトラックも手がけていますが、その音楽人生において、最も強烈な閃光を放ったのは、やはりエマーソン・レイク・アンド・パーマー時代でしたね。
70年代における彼等の人気はすさまじいものがあり、最もチケットが取りにくいバンドだとも言われていました。
ロック史に残るスーパーバンドのひとつであることは間違いないかと。
ロックバンドと書きましたが、キース・エマーソンは、その中にクラシックの要素を取り込みつつ、鍵盤のプレイスタイルには、ジャズの匂いが色濃く含まれていました。
ロック、クラシック、ジャズ。
これらを自分流にアレンジし、ミックスし、独自の世界を築いた。
私は、幸いにもキース・エマーソンのステージを観る機会に恵まれました。
キーボーダーとしての天才性があり、またライブでは、そのパフォーマンスも会場を沸騰させるものがありましたね。
いまや、シンセサイザーは、当たり前のように音楽シーンで使用されていますが、創世記においては、その使用をどうするか?というところからが、難しい課題でした。
キース・エマーソンは、斬新な発想をもって、そのこたえを世に示した鬼才である。
私は、そう思っています。