ホワイト・アルバム制作中、一時期バンドを離れたりもしたリンゴですが、同アルバムに収録された「グラス・オニオン」では、印象的なオープニングを飾るドラムを叩いています。
このグラス・オニオンですが、実質的にジョンの作品であり、歯切れのいいリズムに乗り、言葉遊びのようでいて、ちょっぴり皮肉がかったテイストが、ジョンらしさを醸し出していますね。
ジョンが歌う歌詞に耳を傾ければ、多くのビートルズ・ナンバーの名前が出て来ることに気づくと思います。
・ストロベリー・フィールズ・フォーエバー
・アイ・アム・ザ・ウォルラス
・レディ・マドンナ
・フィクシング・ア・ホール
・フール・オン・ザ・ヒル・・・と。
この中でジョンは、「セイウチ(ウォルラス)っていうのは、ポールのことだったんだ」と、歌っています。
あのジョンのことです。
この言葉どおりに受け取っていいのか?という疑問も湧きますが、ここは素直に、そう受け止めておきたいと思います。
ウォルラスはポール。
果たして、その意味は?真意は?なーんて、考えている私であります。
いずれにしても、ジョンという人は、リズムに言葉を乗せるに、ある種天才的な才能がありますね。
これも、幼い頃の読書体験、あるいは空想世界に遊んだがゆえでしょうか。
ちょっとセイウチに関して、いろいろな意味を探りたくなる欲求を抱いている私であります。