何をもって、1970年代の象徴とするか?
これは一概に言えることではありませんが、エマーソン・レイク・アンド・パーマーが70年代におけるロックシーン、音楽界の巨大な存在であったことは、疑いようのない事実だと思います。
まさに、70年代の申し子!とでも呼びたくなります。
エマーソン・レイク&パーマーがデビューを果たすのは、1970年のことですが、3人のメンバーはそれぞれ、素晴らしい経歴を持っていました。
3人のバンドと申しますと、トリオとかスリーピースという言われ方をしますが、当時一般的に、その構成は、ギター、ベース、ドラムというものでした。
ELPことエマーソン・レイク&パーマーは、当時のロック界にあって、異色なバンド構成を採用しています。
キース・エマーソン:キーボード
グレッグ・レイク:ベース、ボーカル(曲によっては、ギターも担当)
カール・パーマー(ドラム)
後年の再結成時代を除けば、ELPの活動は1980年2月、正式に終止符が打たれています。
文字どおり70年代の約10年間、ロック界に君臨したモンスター・バンドでした。
彼等の作品には、名盤が多く、これが一番!とセレクトするのは難しいのですが、一般的に傑作!と呼ばれている一枚に、「展覧会の絵」がありますね。
ご存知のとおり、ムソルグスキーの作品をロックにアレンジして、3人で演奏をしたもの。
ただ、広く世に知られている「展覧会の絵」は、ラベルがオーケストラ用に手を加えたものであり、原曲はピアノ用のものです。
ゆえに、どうぞアレンジしてください・・・と、作品が呼んでいたのかもしれません。
とても残念であり、哀しいことに、ELP3人のうち、キース・エマーソンとグレッグ・レイクは、天国へと召されました。
私も、彼等のステージを間近で見たことがありますが、あのときの興奮と感動は、忘れることができません。
幾多の名曲、数え切れないほどの名演を残してくれたELP。
70年代のロック、音楽史を語るとき、外せないバンドだと思うのです。