ビートルズのセカンドアルバム、ウィズ・ザ・ビートルズのB面5曲目に収録されているのが「Devil in Her Heart(デヴィル・イン・ハー・ハート)」です。
これは、ザ・ドネイズ(The Donays)が1962年に発表した「Devil in His Heart」のカバーとなります。
ドネイズは、女性グループだったため、ビートルズは「His」を「Her」に変えています。
このナンバーをカバーしようと提案したのは、ジョージ・ハリスンだったと伝えられており、リードボーカルもジョージが担当しています。
ある意味、ジョージがメインで歌って、バックボーカルをジョン・レノンとポール・マッカートニーが担当するというのは、黄金の組合せにも思えます。
She's got the devil in her heart
あの娘の中には悪魔が棲んでいる・・・
いろいろな意味に解釈できつつ、強烈な言葉ですね。
私が、このナンバーをジョージが歌っていることで微笑ましく思うのは、その発音です。
非常にスカウサーの匂いがするイントネーション。
最もリバプール独自の言葉が残っていたとされるジョージ。
このナンバーでの発音も、それをとてもよく感じます。
つい先日は、ジョージの命日が巡ってきましたが、暦は12月となり、もうすぐジョンの命日がやって来ますね。
この時代の歌を聴き、演奏を感じるとき、いまでもすぐそこにビートルズが息づいているような錯覚に陥りそうになります。