これまでもご紹介してきましたように、ビートルズナンバーは、本当に多くのアーティストからカバーされています。
本物の名曲というものは、名匠の手にかかると、また違った輝きを放つように出来ているようです。
さて、今回は、ちょっとユニークなビートルズ・カバーについて、触れてみたいと思います。
もう、ギター小僧!という言葉がぴったりな、エイドリアン・ブリューが演奏した「アイム・ダウン」です!
アイム・ダウンは、ノリもよく、アマチュアの方々も多くカバーをされているナンバーだと思います。
いろいろアドリブも効きそうな曲調ですね。
さて、エイドリアン・ブリューですが、前述したように、文字通りのギター小僧。
ギターさえあれば、どんな音でも表現することができる。
それがたとえ、象の鳴き声であろうと、猿であろうと・・・。
エイドリアン・ブリューは、キング・クリムゾンのメンバーとして有名かと思いますが、私も何度か来日公演の際、彼のステージを見たことがあります。
パフォーマンスも最高で、見聞きする人を決して飽きさせることがありません。
また、デヴィッド・ボウイのステージでもギタリストを務めたり、トーキング・ヘッズやトムトム・クラブにも参加している男です。
そんなエイドリアン・ブリューが、1983年に発表したソロ・アルバムが、「Twang Bar King(邦題:僕はいつもギター少年)」。
このアルバムは、私、発売と同時にゲットしました。
アナログ・レコードが、山になっている中に潜んでおります。
アイム・ダウンは、このアルバムのオープニングを飾るナンバーとして収録されています。
エイドリアン・ブリューが、思いっ切り楽しんで、ビートルズを演奏している空気が伝わってきます。
短い時間のナンバーですが、その中にも、エイドリアン・ブリューらしいギター・テイストが含まれており、実に楽しめる一品ではないでしょうか。
ギターで、これだけ多彩な表現が出来るというのは、いや実に、うらやましい。
ビートルズ・ナンバー達は、いろいろな生命を授かって、世界中に拡がっているのですね。