FROM THE BEATLES 60年代 70年代 ロックの森

ザ・ビートルズとその周辺

ソングス ジョン・レノン

ビートルズのビコーズとベートーベン

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アルバム、アビーロードに収録された「ビコーズ(Because)」といえば、まず多くの人々が、あのコーラスが綺麗な曲ね!と、言われるように思います。

ジョン、ポールそしてジョージが、それぞれ3回ずつ歌いミックスして完成したハーモニーだとも言われていますね。

また、この曲は、イントロが非常に印象的で、ボーカルの入りをドラマティックに演出しています。

イントロではまず、ジョージ・マーティンが奏でるハープシコードが入り、そこに重ね合わせるようにジョンのギターが聞こえてきます。

実はこのビコーズですが、作者であるジョンよりも、ポールとジョージが、非常に気に入っていたとか。

詩の世界も幻想的で、まことにジョンらしいものだと思います。

その一節だけをピックアップしても・・・
「Because the wind is high it blows my mind」

「Because the sky is blue, it makes me cry」

抽象的でいて、幻想の世界が目の前に絵として浮かんでくるような言葉ですね。

beatles-abbey-road

ところで、このビコーズですが、逸話と申しますか、出来上がるきっかけがベートーベンだったようです。

かの有名なピアノソナタ「月光」。

ジョンは、ちょっとした遊び心か?
ベートーベンの月光を逆さまに弾いてみたとか・・・。

それが案外いい感じなので、ビコーズという曲に仕上げたという話も残っています。

そう言われてみれば、曲のテンポは、まさしく月光ですね。

ビートルズの時代は、もちろん磁気テープで録音をしていたので、リボルバーあたりから、逆回転を試したり・・・と、いろいろ工夫、模索していた形跡があります。

逆回転というキーワードが、ジョンのどこかに潜んでいたのかもしれません。

これは、考え過ぎかもしれませんが、月光といえば夜空。
ジョンが歌ったのは青い空。

ううん、まだまだこの曲には、何かが隠れているような気がいたします。

少しずつ、解き明かすのも面白そうですね。

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