ビートルズのデビュー・アルバム『Please Please Me』のB面3曲目に収録されたのが『Baby It's You(ベイビー・イッツ・ユー)』。
このナンバーは、シュレルズのカバーであり、シュルレズは1962年に同曲をヒットさせています。
ビートルズバージョンの方は、ジョン・レノンのボーカルにおいて、ひと味違ったテイストが加味された感があります。
私などがよく知るジョンの歌い方とは、だいぶ色合いの異なるものであり、ジョンがいろいろなナンバーに関心を示していたことがうかがわれます。
曲調はゆったりとしたものですが、それに乗せて、切々と恋人への思いが綴られています。
君のことをいろいろ言う奴らがいるけど
ぼくには君しかいないんだ
やはり、ビートルズの初期らしい内容になっています。
こういう時期のナンバーもいいものですね。
曲の構成、その音作りなど、非常に60年代を感じさせるものがあるように思います。
なお、このBaby It's Youは、後年スミスやカーペンターズなどによってもカバーされています。
それぞれの違いを楽しんでみるのも興味深いですね。
私としては、このナンバーにおいて、ボーカリストとしてのジョンの違った一面、魅力を垣間見せたものと思っております。