数あるジョンの名曲の中でも、私にとって特別なナンバーがあります。
そのひとつが、「Working Class Hero(邦題:労働階級の英雄)」。
1970年に発表されたアルバム「ジョンの魂」に収録されています。
私は少年時代から、このナンバーを愛してやまず、アコースティックギター一本でライブをする際には、よくよくカバーとして取り上げてきました。
基本的には、AmとGの繰り返しのコード展開で、実にシンプル。
このへんの曲調も、アフター・ザ・ビートルズ時代のジョンの特色だと言っていいと思います。
アコースティックギターで、シンプルなコードに終始し、曲を通しても、これといったダイナミックな展開はない。
しかし、それこそが、このナンバーの魅力だと、私は思っています。
飾り気のない演奏からは、ジョンの呼吸さえ聞こえてきそうです。
あくまで淡々と、語りかけるように歌うジョン。
まさに、ジョンの魂のひとつだ!と、実感します。
いや、実に、素晴らしい。