ビートルズとよく比較される存在にローリング・ストーンズがありますね。
登場してきた時代が被ることもあり、両者ともにイギリス出身で大成功をおさめたバンドであるということも影響していることでしょう。
よく、あなたはどっち派?のような話題を耳にしますが、私はそのこと自体にあまり意味を見出すことができません。
ふたつのバンドは対立軸ではないと思うからです。
まず、ビートルズとローリング・ストーンズのカラーを分けたのは、デビュー後の売り出し方にあったと思います。
当然、周囲はイメージづくりを図ります。
一般的には、ビートルズは、スーツを着て礼儀正しくお辞儀をすることから、親しみやすく身近な存在だと受け止められました。
一方、ローリング・ストーンズのほうはといえば、ある種独特の不良性をはらんでいた。
しかし、デビュー当時前後は、まったく逆で、ビートルズのほうは結構やんちゃで、ローリング・ストーンズはといえば、びしっとスーツを着ていた。
つくりあげられたイメージをビートルズは、やがて自分達で打破していくことになるのですが、やはり第一印象というのは、人々の記憶に奥深く残り続けるものでありましょう。
さて、私はビートルズとローリング・ストーンズは対立軸ではない・・・と、書きましたが、実際彼等には交流があり、その中でも印象的なのは、ロックンロール・サーカスでの共演だと思います。
ジョン・レノンが参加したこのイベントでは、実に贅沢な共演が実現しています。
知る人ぞ知る、あまりにも贅沢な顔あわせ・・・。
ギター&ボーカル ジョン・レノン
ギター エリック・クラプトン
ベース キース・リチャーズ
ドラム ミチ・ミッチェル
ビートルズとローリング・ストーンズ。
いずれもロックンローラーの血が流れている。
そういうことなのでありましょう。