昨日は、まるで真夏のような暑さでしたが、今日は心地よい風もあり、過ごしやすい気候になりましたね。
そんな涼やかさもある夜、そのタイトルを聞いただけで熱くなりそうなアルバムを今宵は流しております。
キング・クリムゾンのLarks' Tongues in Aspic(邦題:太陽と戦慄)です。
もはや、驚異的な作品だと思います。
このアルバムがリリースされたのは、1973年3月23日のこと。
60年代末期に、衝撃的なデビューを飾ったキング・クリムゾン。
その後、メンバーチェンジをしつつ、このアルバムの発表に至ります。
キング・クリムゾンは、どの時期のメンバーも豪華ですが、このアルバム以降を支えたラインアップも最強というにふさわしい顔ぶれだと思います。
ロバート・フリップ、ジョン・ウェットン、ビル・ブラフォード。
さらに、バイオリンでデヴィッド・クロスが参加をしており、これがまた、独特の風味を醸し出しています。
実は、私が高校生時代の頃、学校帰りにレコード屋さんへ寄り、太陽と戦慄とピンク・フロイドの原子心母を2枚一緒に買った日があります。
当時私は、レコードを買うために、お小遣いを節約していたものでしたが、2枚買いをするのは、滅多にないこと。
帰宅してすぐに、双方のアルバムを聴いたわけですが、まさにカルチャー・ショックを受けました。
ついでの話ですが、翌朝体調が悪化し、入院生活へ・・・。
こんな体験をしたものですから、このアルバムを買った日のことを忘れるはずもありません。
話を変えましょう。
キング・クリムゾンが、後年来日をした際、浅草国際劇場を舞台にライブを行っており、私も参りました。
当時は、エイドリアン・ブリューやトニー・レビンがメンバーとして加入した時期。
この組合せも凄かったですね。
浅草のホールに鳴り響いたLarks' Tongues in Aspic, Part Two(太陽と戦慄パートⅡ)。
震えました。
あまりの凄さに、会場は拍手を忘れ、瞬間静寂が。
キング・クリムゾンは、ビートルズが解散をする時期に彗星の如く現れ、その後のロックシーンに大いなる変化をもたらします。
まさに、ロック史に永遠に残る記念碑的バンドだと言っていいと思います。