ビートルズ好きであれば、一度や二度は、「君は誰派?」みたいな会話をしたことがあると思います。
かくいう私もしましたよ。
みんな、それぞれに意見を言います。
ぼくはジョン派!
わたしはポールが好き!
いやいやジョージだよ!
リンゴを忘れちゃ困るぜ!
それぞれ贔屓があって勿論良いのですが、私は年輪を経ると共に、そういったことは考えないようになりました。
ビートルズとは、ジョン・ポール・ジョージ・リンゴ、この4人が揃ってこそのビートルズだった!と、思うようになったのです。
たしかに、ジョンとポールの才能は抜きん出ていたとは思います。
バンド内の力関係にも違いがあり、時代と共にジョンとポール、それぞれが主導権を握った季節があった。
それでも、ジョージとリンゴの代わりを誰かが務められたか?と思えば、答えは否だと、私は思うのです。
この4人組のパッケージは、ある意味ロック史上最強の組合せだったのではないでしょうか。
誰一人欠けても、ビートルズは存続しなかった。
そう思えて仕方ないのです。
バンドとして世に出て、飛ぶ鳥を落とす勢いで世界中を闊歩した時代。
スタジオにこもり、音作りに励んだ時代。
空中分解しそうな中でも作品を練り出した時期。
いずれも、この4人だからこそ、傑作が生まれて来たのだと思います。
多くの場合、世界に名を馳せたビッグバンドが、長く活動を続けるには、幾多のメンバー交代が行われます。
そんな中、ビートルズという最強の4人は、希有な存在ではなかったのか?
私には、そう思えて仕方ありません。