駆け抜けた人生。
ジミ・ヘンドリックスを思うとき、そういった言葉が浮かんできます。
あまりに短命ではあったものの、永遠の命が宿った!と言っても過言ではないと、私は思っています。
私が、いわゆるロックを聴きはじめた時代は、ちょうどジミ・ヘンドリックスが亡くなった頃のことでした。
当時も、すごいギタリスト!だとは思っていましたが、今になって、よりその偉大さが分かってきたような気がしています。
1942年11月27日生まれのジミ・ヘンドリックスが、スターダムへとのし上がってゆくのは、1960年代中旬以降のことであり、もちろんビートルズも現役でした。
おそらくは、相当に影響も受けたのではないでしょうか。
それほどに、ジミ・ヘンドリックスの存在感は際だっており、異彩を放っていました。
当時、クリームも出現しており、ロックシーンの風景が大きく変わってきた時代でしたね。
ジミ・ヘンドリックスは、結構カバーを自分流に弾き倒すこともしており、たとえばクリームのナンバーもやっているし、ボブ・ディランのナンバーしかり、ビートルズの作品もライブで披露しています。
私自身、ジミ・ヘンドリックスが縦横無尽に弾きまくるSgt. Pepper's Lonely Hearts Club Bandを初めて聴いたときには、戦慄にも似た感覚に溺れました。
ジミ・ヘンドリックは、1970年9月18日に、その生涯を閉じています。
まるで、60年代の終わりを自ら告げるかのように。
過ごした人生、その時間は短かったかもしれません。
しかし、ジミ・ヘンドリックスが残したものは、後世へと引き継がれ、幾多のアーティストが影響を受け続けています。
ポール・マッカートニーも、ジミ・ヘンドリックスをリスペクトしているようで、ライブ・ステージで、『Let Me Roll It』を演奏する際には、メドレー形式にして、ジミ・ヘンドリックスの『Foxey Lady』を演奏することが定番となりました。
過日の日本公演の際にも、このメドレーを聴くことが出来て、感無量でありました。
同じ、レフティーということもあるのでしょうか?
多くのミュージシャン、アーティストへ多大なる影響を与えたビートルズ。
一方、新しい波を見る眼も研ぎ澄まされていったようです。
その対象の一人がジミ・ヘンドリックスだった。
おそらく、間違いのない事実かと、私は思っています。