ロック界に革命を起こした偉大なるバンド、クリーム。
その解散により、多くのファンは空虚な思いを抱いていたことでしょう。
そんな時、いわゆるスーパースター達が結成した4人組のバンドがブラインド・フェイス。
華やかなデビューと、あまりにも短命だったバンド活動・・・。
まるで、一瞬の閃光、打ち上げ花火のようにも思えます。
ブラインド・フェイスのメンバーは・・・
エリック・クラプトン:ギター
ジンジャー・ベイカー:ドラム
スティーヴ・ウィンウッド:ボーカル&キーボード
リック・グレッチ(ベース)
クリーム解散後、エリック・クラプトンとジンジャー・ベイカーが、再度共にバンドを組むということで、大きな話題を呼びました。
ブラインド・フェイスは、1969年6月7日のこと、ロンドンのハイド・パークでライブ・デビューしており、この際には、約10万人を動員したと伝えられています。
もちろん、当時における最高の集客となります。
どれだけ多くのファンが、期待をもって迎えたかが分かるというもの。
ただ、ブラインド・フェイスが残したアルバムは1作品しか存在しません。
このアルバムは、『スーパー・ジャイアンツ』と呼ばれ、私自身、今でも大好きな作品であります。
ブラインド・フェイスの活動は、年内までも続かず、半年にも満たない短命バンドとして、そのキャリアを閉じます。
しかし、スーパー・ジャイアンツに収録されたナンバー達は、素晴らしい名曲が多く、後年エリック・クラプトン、あるいはスティーヴ・ウィンウッドによって、ライブで披露されてきています。
以前、エリック・クラプトンとスティーヴ・ウィンウッドが、揃って来日した際には、ブラインド・フェイスのナンバーが、沢山セットリストに加えられていたことも印象的でした。
また、エリック・クラプトンは、ブラインド・フェイスでの活動を終えた後、ボーカリストとしても、花開いてゆくことになります。
クリームには、ジャック・ブルースがいた。
ブラインド・フェイスには、スティーヴ・ウィンウッドがいた。
ある意味、エリック・クラプトンのキャリアにおいて、ひとつの分岐点になった時代かもしれません。