ア・デイ・イン・ザ・ライフ。
とても好きなナンバーであります。
聴くたびに、どれだけの隠しテイストが含まれているのか?と、ついつい宝探しに出かけたくなる衝動に・・・。
この曲は、ほぼジョン・レノンの作品だといっていいと思いますが、ポール・マッカートニーが作曲したまったく別の作品を途中に挿入することで、レノン&マッカートニーの不思議な融合体が出来上がったとも言えるでしょう。
デイリー・メールを読みながら瞑想にふけるジョンの姿が浮かびます。
「みんなどうかしてるぜ」
そんなジョンのつぶやきが聞こえてきそうな曲想。
そこに彩りを添え、大作としての味付けが施されたのは、ポールが作った部分を合体したからでありましょう。
コードはマイナー・ベースからEのメジャーへと展開し。
「朝だよ!」
という、俄に陽気な響きが訪れます。
そしてまた、ジョンの瞑想に戻る。
私は、このナンバーをこそ、誰もやっていないアレンジで演奏してみたい!と思い、若い頃からアコースティック・ギター一本で歌ってきました。
それが密かな楽しみであり、また別の意味では、「バンドでは無理」という気持ちがあったことも否めません。
しかし、人生とは偶然が起こるものです。
つい先日のこと、とある会場で、このア・デイ・イン・ザ・ライフをステージで演奏する機会に恵まれ、ドラム、ベース、ピアノと参加してくださった皆さんがいたのです。
はじめての顔合わせ。
正直、思った以上に、いい演奏だった!と、思っています。
自分の中での記念日。
ぼくの或る一日が、たしかに標された気がしたのです。