ビートルズ解散後、4人はそれぞれの道を歩むことになるわけですが、リンゴ・スターも1971年には、自身のシングル盤をリリースしています。
その曲とは、「It Don't Come Easy(邦題:明日への願い)」で、いや実に格好いいナンバーです。
私が、はじめてこのナンバーを聴いたのは、ジョージ・ハリスン主催のバングラデシュコンサートのレコードからでありました。
すっごくいいナンバーだ!と、一発で思ったほどです。
It Don't Come Easyを制作するにあたっては、全面的にジョージが協力したそうで、曲づくりから、プロデュース、演奏までもを担当しています。
ジョンとポールとは異なる場所に居続けた2人が放った渾身の作品だと言えるかもしれません。
イントロから流れてくる格好いいギター・フレーズやコーラス挿入の仕方は、たしかにジョージの個性が存分に発揮されていると思います。
実は、このナンバーは、キャッシュボックスで1位を獲得しており、ビートルズ解散後における全米No.1ソングとしては、ジョンやポールよりも、いち早く偉業を成し遂げたものです。
リンゴとジョージの共作が、アフター・ザ・ビートルズの産声をあげた!
そう表現しても過言ではないと思います。
そんなことを考えていると、やっぱりビートルズは、4人ともに、すごい才能を持っていたのだな!と、実感することしきりです。