Cyndi Lauper
ほんの数日前のことだ。
著者は、ある人との会話を楽しんでいたのだが、そのときシンディ・ローパーのトゥルー・カラーズが好きだという声を聞いた。
その人は、英語に堪能ではないのかもしれないが、この曲が持っている深い意味を言い当ててもいた。
私には見える
あなたの本当の色が
世界中には、いろいろな人がいる。
人数分だけの物語があり、中には自分の生きようや趣向が認められず、生きづらさを感じている人々もいることだろう。
それでもシンディは静かに囁く。
私には見えるの、あなたの本当の色が
それが私があなたを愛している理由
だから、それを見せることをこわがらないで
いずれ詳しく書きたいと思うが、シンディ・ローパーは、大の親日家として知られている。
知らない人々も多いが、シンディは阪神淡路大震災の際には寄付をするなど被災者に寄り添っており、東日本大震災のときにはあえて日本でのライブを行っている。
東日本大震災があったときには、ほぼすべてのライブが中止となり、アーティスト達は帰国するか、来日を取りやめることになった。
しかし、シンディは、だからこそ日本へ行って歌うという選択をした。
当時の成田空港には乗り入れることが出来なかったため、何とシンディは米軍の横田基地へ降りたってまで、日本でのライブを敢行しようとした。
それは、シンディにとって大切な日本人への恩返しのようなものだったという。
エネルギッシュで底抜けて明るいイメージのあるシンディだが、彼女が人生で抱え、経験して来たことは幾多の試練に満ちていた。
そういう経験をして来たからこそ、彼女からは愛があふれ出しているのだろう。
シンディこそ、本物のアーティスト、その1人だと著者は思う。