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アドリブの達人ジャック・ブルース / 実は音楽の基礎がしっかりと出来ている人だった

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Jack Bruce


著者がロック系の楽器を始めて、最初に影響を受けたのは、何を隠そうジャック・ブルースだった。
ジャック・ブルースといえば、あのクリームでお馴染みのベーシストでありシンガーだ。
楽曲を創る能力にも長けており、チェロやハーモニカでプレイすることも出来る。

一般的には、ジャック・ブルースといえば、あのスーパーロックトリオ、クリームが代名詞となっている。
クリームは、1996-1968における約2年半の活動で解散しており、短命バンドと呼ぶ声も多い。
しかし、よく考えてみてほしい。
クリームのギタリストであるエリック・クラプトンが、バンドのメンバーとして加入したときには、他のバンドはもっと短命であり、例えば1枚しかアルバムを出していない例もある。
それに比べれば、エリック・クラプトンにとってクリームは、長続きしたバンドだと言える。

話がそれた。
ジャック・ブルースのことである。
ジャックのベースプレイは攻撃的であり激しい。
ギターを喰ってしまうこともあるのだが、誤解がないように言い添えれば、ジャックの場合にはスロー・ブルースをはじめバンド・サウンドの腰になるプレイも出来る。
彼のベースが攻撃的だというのは、クリーム時代の印象が強烈だからだろう。

クリームで繰り広げられるアドリブプレイは、当時の時代を考えれば革命的でもあった。
大音量で延々と続くソロパート。
ギター、ベース、ドラムそれぞれが凄いことをやっている。

ジャックは、アドリブの名手ではあるが、実は音楽の基礎がしっかり出来ている人でもあった。
音楽では、クラシックを学んでおり、実際彼はバッハをはじめとするバロックを参考にしていると語っていた。
例えば、ひとつの音を保持しながら、別の音が徐々に落ちて行ったり、上がって行ったり。
ここには確かにバッハの音楽を連想させるものがある。

スーパーグループと言われたスリーピースのクリーム。
エリック・クラプトンを除けば、ジャックもジンジャー・ベイカーも既に帰らぬ人となっている。
しかし、彼等が残した軌跡は、音楽史に大きなページを刻んだものとして受け継がれて行くことだろう。

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