この場では、ビートルズのこと、60年代、70年代音楽シーンのことについて触れております。
私なりに思うには、この年代はロックの宝石箱ではないかと。
しかし、素晴らしき時代も、やがて大きな変化の渦へと巻き込まれていきます。
それを示唆したような存在、象徴がThe Buggles(バグルス)の登場であり、ヒットではなかったかと。
バグルスが結成されたのは、1977年のことで、1979年には『Video Killed The Radio Star(邦題:ラジオスターの悲劇)』で、デビューを飾ります。
このナンバーが大ヒット、イギリスではチャート1位に踊り出ています。
まさに、良き70年代が終わり、新しい時代が訪れることを予言していたかのよう。
60年代、70年代といえば、音楽はまさに音源頼りであり、その重要なソースはラジオでした。
バグルスが発したナンバーのタイトルが示すとおり、ビデオ・・・映像が、音楽界に大きな変革をもたらします。
80年代は、まさにPVを重視した作品づくりが活発化してきた時代だと言ってもいいでしょう。
彼等が展開したサウンドは、当時、世界を席巻し、メンバーの一人であるトレヴァー・ホーンは引っ張りだこ。
トレヴァー・ホーンが手がけた作品は、何でも当たる!という声さえあがったほどでした。
逆に言えば、80年代は、ベテラン達にとって苦悩の時期であったと言えるかもしれません。
本来、自分がやりたい音楽と時代のニーズに、ミスマッチが生じることに。
バグルスが示した見解、発したメッセージは、その後約10年間において、音楽シーンに影響を与えて行ったと言ってもよさそうです。