音楽好きな方々であれば、おそらくは、特別なアルバム、この一枚!というものを持っていらっしゃると思います。
これも出会いですよね。
私にもあります!
他に、どんな名盤があろうとも、忘れられない一枚のアルバムというものが・・・。
私にとっての、その一枚は、ビートルズのヘルプ!です。
中学1年生のとき、それはもう、一生懸命になって、遠方まで出かけ、買いに行ったときのことを、今でもよく憶えています。
私が住んでいる町には、レコード屋さんなんて洒落たものなどなく、自転車に乗って、片道1時間半ほども走らないと、お店がないという状況でした。
クラシックばかりを聴いて育った私にとって、ビートルズに手を出す!ということは、ちょっぴり不良の仲間入りをするに似た感覚があり、ドキドキしたものです。
往復3時間をかけて帰宅。
こーっそりと、レコード盤に針を落とす。
するとどうでしょう!
いきなり、HELP!という叫び声。
震えました-。
あのときの衝撃は、おそらく生涯忘れられないと思います。
アルバム、ヘルプ!は、映画のサントラ盤という位置づけも出来ますが、純粋に音楽アルバムとして聴いても、激しく心を揺さぶるパワーに満ちていました。
私は、思ったものです。
「すごいな!こいつら!」
あれから、数十年が経ち、今聴き直してみても、ヘルプ!のパワー、魅力、魔力は、常に新鮮に響いてきます。
邦題は、「4人はアイドル」というもので、ちょっと恥ずかしくなるものでしたが、ビートルズが、いわゆるアイドル時代から訣別する時代に出来た作品としては、タイムリーなタイトルだったかもしれません。
このアルバムには、多くの名曲も含まれており、どのナンバーを取っても、聴き所満載です。
おそらく、私にとってのヘルプ!とは、星の数ほどある音楽アルバムの中で、最高の思い出であり続けることでしょう。
まさに、私版:この世の終わりに聴きたい一枚なのであります。