1972年9月13日のこと、アルバムClose to the Edgeはリリースされました。
日本では、『危機』と呼ばれ知られているイエスの名盤。
彼等にとって、初のビッグヒットだと言っていいと思いますが、今聴いても驚くほどによく出来ており、アルバムの完成度の高さと共に、各メンバーの名演が光ります。
このアルバムが発表された当時のメンバーについては、次のとおりです。
■ジョン・アンダーソン(ボーカル)
■スティーブ・ハウ(ギター)
■クリス・スクワイア(ベース)
■リック・ウェイクマン(キーボード)
■ビル・ブラフォード(ドラム)
時代によってメンバーの入れ替えもあったイエスですが、このラインアップが、私の中では最強だと思えるし、まさにイエスそのもののように感じます。
どのナンバーもよく出来ており、クラシックでいえば交響曲のよう。
また、リズム隊の凄さも特筆されると思います。
さらに、アルバムジャケットなど、アートワークを担当したのはロジャー・ディーンで、素晴らしい仕事をしてくれています。
ロジャー・ディーンは、イラストレーターでもありますが、建築家としての顔も持ち、妙になるほど!と、思ってしまう私です。
イエスの世界を表すに、またとないコンビネーションだったのではないでしょうか。
さて、どのナンバーも素晴らしい!とは、繰り返しになりますが、冒頭に流れる神秘的なエフェクトの導入を経てスタートするアルバムの表題作Close to the Edgeは、まさに大作。
壮大なドラマを観ているかのような感覚に襲われます。
たとえば、楽曲全体を聴くも勿論よし、ドラムだけを追ってみても興味深い。
ベースだけでも、キーボードだけでも、ギターだけでも・・・と。
私が思うには、数あるロック史に残る名盤の中でも、相当高い位置づけに、このアルバムはあると。
ワンダフルな仕事をしてくれた彼等に感謝したいですね。