FROM THE BEATLES 60年代 70年代 ロックの森

ザ・ビートルズとその周辺

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イエスタデイの'F'

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yesterday
世代と申しますか、それぞれ生まれた時代が違っても、ビートルズが大好き!という人達が沢山いますね。

『不滅、不朽』という言葉がありますが、ビートルズ・ナンバー達は、世界中で永遠に愛されてゆくことでしょう。

さて、私が生まれ育った時代は、いわゆる『ギタリスト・全盛時代』でした。

有名どころでは、ヤードバーズ出身の3人、エリック・クラプトン、ジェフ・ベック、ジミー・ペイジがいて、雑誌などでは、『3大ギタリスト』などと評され、よく特集が組まれていました。

同時代には、あのジミ・ヘンドリックスもいたし、デュアン・オールマンというドラマ性のあるギタリストもいた・・・。

そんな時代に育ったせいか、クラスの男子生徒達の大半が、『ギターを弾きたい!』と、憧れ、一応挑戦するのです。

かなりの比率で、何らかの形で、ギターを手にしていたと思います。
そんなギタリスト憧れ少年達に、挫折をもたらす曲がありました。

ビートルズのイエスタデイ♬

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ギターを弾きたい!といっても、最初からバンドを組むことは出来ませんので、まずは各々が自己練習。

当時は、ギター・スクールなんて勿論、スタジオさえありませんでしたから、ほとんどの男の子が独学です。

YouTubeなーんていう便利なものもないから、レコードの音を頼るか?
音楽雑誌の付録で付いているコード譜から、学び取るしかない時代。

そんな独学生活をしていく中で、やっぱり、ギター一本だと、ビートルズのイエスタデイを弾きたくなるものです。

しかーし!
ここが難題!

ビートルズのイエスタデイは、キーが'F’。
Fコードというのは、『バレー・コード』と言いまして、簡単に説明すれば、左手の人差し指で、ギターのフレット全体を抑えなければいけない・・・。

このビートルズのFコードを乗り越えられるか?
挫折するか?で、ギターをそれ以降も続けていくかどうか?の岐路を迎えたものでした。

私の感覚的には、イエスタデイのFで、約半数の男の子が、ギターから離れていったような・・・。

逆に言えば、イエスタデイのFを綺麗に出せる奴は、ヒーローだったわけですね(笑)

今ならば、ギターを教えてくれる先輩も沢山いるし、スクールや教室へ通うことだって出来ます。

まさに、『僕等の時代』における特徴だったかと・・・。

言うならば、ビートルズのイエスタデイは、その後も長くギターを続けていくための登竜門だったわけですね。

一応、私は、何とかクリアしまして、現在に至っている次第です(^・^)

今、思えば、長閑で、ゆったりとした、微笑ましい時代でした。

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