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久しぶりに聴いても斬新な衝撃を受ける21st Century Schizoid Man

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ロック史に残る名盤。
私の中では、間違いなくその一枚に選ぶであろう作品が、キング・クリムゾンのデビュー・アルバムとなったIn The Court Of The Crimson King(邦題:クリムゾン・キングの宮殿)。
これだけクオリティーが高く、恐ろしいほどの実験性に満ちた作品が、1960年代に登場してきたことは、ある意味奇跡だと思います。
あの時代、こんなアルバムが出てくるとは、予想だにしなかったし、まさに衝撃でした。

クリムゾン・キングの宮殿がリリースされたのは、1969年10月10日のこと。
バンドとしてのビートルズが、まさに最晩年を迎えていた時期でした。

作品づくりの奇抜性、演奏技術の驚異的な高さ・・・。
キング・クリムゾンは、あらゆる意味で、サプライズでした。

このアルバムに参加しているオリジナルメンバーについて、ちょっと整理してみたいと思います。

■ロバート・フリップ:ギター
■グレッグ・レイク:ベース&ボーカル
■イアン・マクドナルド:サックス、メロトロン、キーボード他
■マイケル・ジャイルズ:ドラムス
■ピート・シンフィールド:詩人

先日、本当に久しぶりに、このアルバムから冒頭に収録されている21st Century Schizoid Manを聴いてみたのですが、今でも驚くことばかりです。
ギター、ベース、サックス、ドラム・・・と、こんなプレイが可能なのか!とも思い、こいつら変態だな!とさえ言いたくなるほど。

また、私が実に面白いと思うのは、ピート・シンフィールドという詩人を擁し、奥深い詞の世界をもっているのに、彼等は21st Century Schizoid Manのボーカルに歪みを施しています。
あたかも、ボーカルも楽器の一部とでも言うかのように。

グレッグ・レイクの歌声に、おそらくファズ系と思われる歪みをかけたサウンド。
これもまた変態ですね。

一言、すごい曲だと思います。
また、つくづく感じるのは、なぜこれほどのアルバムなり楽曲が、1960年代に登場してきたのか!ということ。

実に興味深いものがあります。

あまりにもちんけな表現でいえば、彼等は天才だった。
そういうことなのでしょう。

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