木曜の深夜、正確にはたった今、金曜日が訪れました。
一日が終わり、眠る前に音楽を聴く。
これが、私の日課でもあります。
今宵選んだのは、このナンバー、『She's Leaving Home』。
妙に、心に染みつつ優しげな響きをもったナンバーだと思います。
She's Leaving Home(シーズ・リーヴィング・ホーム)は、ご存知サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンドに収録されたバラードですが、オーケストレーションが印象的な世界を醸し出しています。
曲のモチーフとしては、家出をした少女のことを歌ったもので、デイリー・ミラーに掲載された記事をポールが読み、そこから創られたと伝えられています。
私はというと、若い頃からこのナンバーが好きで、よく口ずさんでいました。
何とも言えぬ優しさを感じるのです。
また、ポールが歌う歌詞の途中に、一部入ってくるジョンのバックボーカルの味わいがいいですね。
とてもいい。
ポールが後日明かしたところによれば、ジョンが歌っている部分の歌詞は、前述したデイリー・ミラーの記事にあった言葉を読み上げているそうです。
比較するのが良いか?とも思いますが、ちょっぴりですが、後期版エリナー・リグビーという匂いがしなくもありません。
名曲のひとつだと思います。
もしかしたら、以前ご紹介したことがあるかもしれませんが、イギリスの歌姫とも言われたカリスマ女性シンガー、ケイト・ブッシュもこのナンバーをとても気に入っているそうです。
もう、随分と昔のことになりますが、ケイト・ブッシュのインタビューを読んだ際、「ビートルズのアルバムで一番好きなのはサージェント・ペパーズ」と、ケイトは明言していました。
その中でも、きっとShe's Leaving Homeは、お気に入りなのでしょうね。
時代は流れ、世の中は常に変化しています。
それでも、ビートルズのナンバー達は常に身近にある。
息づいている。
なんとも素敵なことだと思う夜のひとときです。