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ラジオが貴重な情報源だった時代 ~Venus and Mars & Rock Show~の頃

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今でこそ、ネット社会となり、瞬時にして様々な情報を収集できるようになりましたが、ビートルズの時代、あるいは解散後の時代にあっては、音楽の情報を仕入れようとすれば、もちろんレコードを買う!という行動はあるものの、本屋さんへ出かけていって、専門誌を購入するしかなかったわけです。

そんな中、やはりラジオが音楽普及に果たした役割は大きかった。
ある意味、音楽情報の大半は、ラジオが担っていたといってもいいでしょう。
必然、名DJ、ナビゲーターも登場したわけですが。

私にとって、ラジオというと、ポール・マッカートニーのウィングス時代が、すぐに脳裏をよぎります。
それほどに、ウィングスあるいはポールのナンバーは、よくラジオで取り上げられていた。

今回取り上げてみたい「Venus and Mars & Rock Show」は、1975年に発表されたもので、まさにラジオ全盛期!だったと言っていいと思います。
よーく聴いたものでした。

また、DJの方々によって、表現の仕方が違うので、そのへんの違いを味わうことも楽しみでしたね。

アリーナの片隅に座って、ロックショーが開幕するのを待つ気持ちが、実によく表現されていると思います。
ナンバーは、途中から一転、ロックンロール風になります。
ここでは、ジミー・ペイジの名前を歌詞に織り込んだりと、ポールの遊び心も見え隠れして興味深いものがあります。

Photo of Paul McCartney

私はといえば、もしかしたら「ラジオで育った世代」と、自分を呼んでもいいかな?と思う瞬間があります。

ところで、1979年にバグルスが「Video Killed the Radio Star:ラジオスターの悲劇」を発表し、ものすごいヒットを記録。
ラジオで、流れまくっていました。

しかし、このナンバーが言っているのは、ビデオ(PV)がラジオスターを抹消する!というもの。
予言したかのごとく、1980年代には、PVを創ることが主流となり、特にブルース系のアーティストにとっては、闇黒の時代がやってきます。

このへんのことについても、後日もっと踏み込んで書いてみたいと思います。

ひとつ言えるのは、ポール・マッカートニーのウィングス時代は、ラジオの申し子だった!
それは、確かなことだと、私は思っています。

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