ビートルズのセカンドアルバム、ウィズ・ザ・ビートルズのB面1曲目は、ロックンロールで幕を開けます。
お馴染みのカバー曲、Roll Over Beethoven(ロール・オーバー・ベートーヴェン)。
ジョージ・ハリスンがボーカルでもフィーチャリングされたことで有名で、ライブでも定番の盛り上がる演奏でした。
ロール・オーバー・ベートーヴェンは、ご存知の方々も多くいらっしゃると思うのですが、チャック・ベリーのナンバーをビートルズがカバーしているものです。
若かりし頃のビートルズは、ロックンロールに憧れていただろうし、エルヴィス・プレスリー、バディ・ホリー、リトル・リチャードなどの影響も受けていたと伝えられています。
このナンバーに関しては、レコードデビューをする前からライブでのレパートリーだったそうで、その時期にはジョンがボーカルを担当していたそうです。
似合いそうですよね。
レコードとして世に出る際には、ジョージのボーカルとなっており、初期におけるジョージの代名詞的ナンバーとなっていきます。
実は、このナンバーのカバーは、Electric Light Orchestra(エレクトリック・ライト・オーケストラ)もカバーしており、1973年にリリースがなされています。
英国のチャートでも上位へ進出するヒットに。
エレクトリック・ライト・オーケストラは、「ELO」と呼ばれることが多く、日本にも多くのファンがいらっしゃるバンドですね。
中心メンバーであるジェフ・リンは、ビートルズをリスペクトすること厚く、コンサート・フォア・ジョージをはじめ、ビートルズのメンバーが関わる様々なイベントに必須な存在となっています。
ELO版ロール・オーバー・ベートーヴェンの方は、イントロ冒頭に、ベートーヴェンの交響曲第5番第1楽章、あのあまりにも有名な「運命」のフレーズが登場します。
あくまで私が個人的に聞くところによれば、ジェフ・リンという人は、クラシックとビートルズを聴きあさっていたとのこと。
彼が関わった作品達を思い返してみると、それも頷ける部分があります。
ジェフ・リンがリスペクトしてやまなかったビートルズ、そしてジョージ・ハリスン。
ウィズ・ザ・ビートルズにおけるジョージの存在感が最も発揮されたナンバーかと思います。