ビートルズのセカンドアルバム『ウィズ・ザ・ビートルズ』のA面7曲目にもカバーが採用されました。
Please Mr. Postman(プリーズ・ミスター・ポストマン)。
6曲目において、ポール・マッカートニーが歌うティル・ゼア・ウォズ・ユーが、甘い歌声によるバラード的だったのに対し、プリーズ・ミスター・ポストマンでは、ジョン・レノンの迫力あるリードボーカルが冴え渡り、ポールとジョージ・ハリスンによるコーラスも非常に元気のよい気持ちのよい出来映えになっていますね。
プリーズ・ミスター・ポストマンは、モータウン所属のマーヴェレッツが1961年に発表したものですが、マーヴェレッツは女性コーラスグループだったため、男の子に宛てた手紙という内容だったものをビートルズは、女の子に宛てた形に書き換えています。
カバーとはいえど、初期におけるビートルズの元気の良さ、エネルギーを存分に感じさせる出来映えであり、私としてはお気に入りの一曲でもあります。
とにかく、ジョンのボーカルに呼応するようなコーラスも歯切れがよくて、聴いていて気持ちがよくなります。
ちなみに、プリーズ・ミスター・ポストマンと申しますと、カーペンターズで知った!という方々も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
カーペンターズは、ビートルズを聴いて育った世代で、1974年に同曲を発表しており、ビルボードでは1位も獲得しています。
それぞれ味わいがまったく違いますが、聴き比べてみるのも面白いですね。
こういったジョンの吠えるようなボーカルと、ポール等による元気のいいコーラスが聴けるのも初期作品における大きな特徴のひとつかと思います。