FROM THE BEATLES 60年代 70年代 ロックの森

ザ・ビートルズとその周辺

心に染み入るポール・サイモンの楽曲/American Tune

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夜の訪れ、ふと聴きたくなる楽曲がある。
私にとってそのひとつがAmerican Tuneだ。
ポール・サイモン作であり、その歌声は心に染み入る。

静かに、しかも淡々と歌われるこの曲は、例えば自分が落ちているときでも優しく迎えてくれる。
作品の良さやポール・サイモンの歌に目が行きがちだが、ギタープレイも素晴らしいものがある。
ギタリストとして語られることは少ないポール・サイモン。
だが、彼のギターは、極めて高いレベルにある。
アコースティック・ギターを持ち、決してアクロバチックなことをするわけではないが、それはまさに匠の技なのだ。

ポール・サイモンは、言うまでもなくサイモン&ガーファンクルで有名だが、デュオではなくソロでの活動も非常に秀でた作品が多く存在する。
何せ、ポール・サイモンの歌には愛があり、その歌声はあくまで優しい。
もしかしたら、静かに語りかける歌こそが、聴く者の琴線を揺らすのかもしれない。
そんなことを一人思う2月の夜。

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