天才という言葉は、安易に使うべきではないのかもしれません。
しかし、この世には、そう呼びたくなる存在というものがあり。
私の中では、ケイト・ブッシュが、まさに天才として大きな位置を占めています。
1958年7月30日生まれのケイト・ブッシュ。
イギリスの歌姫とも呼ばれました。
その音楽へのアプローチや表現技法は、あまりにも独創的で、神秘の世界へ誘われるかのよう。
歌い、ピアノを弾き、ダンスを踊り、パントマイムを操り・・・。
その才能は、ほとばしり、他の追随を許さないほどでした。
そんなケイト・ブッシュですが、デビュー前のこと、レコード会社へ持ち込んだ音源は、相手にもされなかったとか・・・。
誰も才能を見抜けなかったのですね。
ケイト・ブッシュがデビューしたときは、まさにセンセーショナルでした。
1977年のこと。
シングルとしては、『Wuthering Heights(嵐が丘)』、ファーストアルバムは『THE KICK INSIDE』。
アルバムジャケットの帯には、「デビッド・ギルモアの秘蔵っ子」という文字が・・・。
そう、ピンク・フロイドのデビッド・ギルモアが、ケイト・ブッシュの才能を見込んでのことでした。
レコード会社の連中は、何をやっていたのか!というところですね。
今夜は、そんなケイトの数ある名作の中から、あえてファーストアルバムに収録されているナンバーをチョイスしてみたいと思います。
The Saxophone Song
ファーストシングルとして名高い『Wuthering Heights(嵐が丘)』は、もちろん、あの小説家、エミリー・ブロンテの世界を歌っているものです。
エミリー・ブロンテも天才だった。
私は、そう思っています。
ある意味、小説と音楽による天才と天才のコラボ。
そんな表現もできそうです。
ケイト・ブッシュがデビューをしてから、歳月が流れましたが、いまだに根強いファンは多く、ケイト・ワールドを漂っているかのよう。
間違いなく、イギリスの世界の音楽シーンに衝撃を与えた一人でした。