FROM THE BEATLES 60年代 70年代 ロックの森

ザ・ビートルズとその周辺

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けだるさを絶妙に表現した名演 アイム・オンリー・スリーピング

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Robert_Whitaker-Revolver_66
アルバム、リボルバーに収録された「アイム・オンリー・スリーピング」は、ジョンが、時間に追われて生きる人々を風刺しつつ描いた作品だとされていますが、犬のように走り回ってきた自分達への多少の自虐も込めて歌った部分があるかもしれません。

とにかく、やすませてくれよ・・・と。

さて、このアイム・オンリー・スリーピングは、演奏面でも素晴らしい出来映えを示していると思われます。

一般的には、このナンバーの特徴として、ジョージのリード・ギターに関して、テープを逆回転させ、独特の雰囲気を醸し出す部分が注目されます。

もちろん斬新だったし、当時画期的なアイディアだったと思います。

ただ、その他のパートも、じっくり聴くと素晴らしい。

たとえば、アップ・ピッキングを随所に挿入するバッキンのアコースティック・ギター、そのストローク。
曲想にフィットした秀逸なプレイだと思います。

ベースとドラムのリズム隊も、実に絶妙な呼吸を感じさせてくれます。

さらに、ジョンのメイン・ボーカルはもちろん、ハーモニーが、これまたいい。

アイム・オンリー・スリーピングを聴いていると、プレイヤー、演奏者としての腕前をぐいぐい上達させてきたビートルズの姿を垣間見ることができます。

ある意味、重要な節目のひとつとなるナンバーであったし、アルバムだったと言えるかもしれません。

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