ジョン・レノンという人は、ロックンローラーにして、詩人でもあったと、私は常々思っています。
幼い頃に、ルイス・キャロルの作品世界で遊んだことも影響しているのでしょうか。
語韻といい、言葉の並べ方といい、ちょっとそこらにいる作家や詩人では、まったく勝てないほどの才能があるのではないでしょうか。
そんなジョンの作品にあって、詩人としての才能をいかんなく発揮しているナンバーが、アクロス・ザ・ユニバースだと思います。
まず、アクロス・ザ・ユニバースは、冒頭の一句から、あまりの美しさに心を奪われます。
Words are flowing out like Endless rain into a paper cup
こんな言葉達が、どうして浮かんでくるのか?
ジョンの才ですね。
いろいろ調べていると、どうもジョンは、この書き出しの部分をまず念頭におき、物語を紡いでいったようです。
ジョン自身、アクロス・ザ・ユニバースの詩は、非常に気に入っており、その気持ちを語ってもいます。
アクロス・ザ・ユニバースがもつ世界観。
いや、宇宙観。
果てしない空、宇宙を想像すると共に、自らの内面世界の奥深くへと思考をどこまでも飛ばすことが出来そうな曲想です。
今回は、ちょっと違ったバージョンのアクロス・ザ・ユニバースを楽しんでみたいと思います。
シンディー・ローパーが歌うアクロス・ザ・ユニバース。
名曲とは、その存在だけで、多くのアーティストに、イマジネーションをかき立てるパワーがあるようです。