FROM THE BEATLES 60年代 70年代 ロックの森

ザ・ビートルズとその周辺

ソングス ポール・マッカートニー

ビートルズにあっても極めつけの美な曲

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ビートルズは、レコードデビュー以降、様々な試行錯誤と実験を繰り返し、自ら成長していったバンドだと思います。

前例が少ない中で、よくぞここまで創り上げた!と、驚愕させられることも度々。

ロックンロールあり、ブラックテイストあり、時にはバロック風味が効いたナンバーなど、音楽の垣根を取り払いつつ新たな世界観を構築した彼等の実績は、言葉では表現できません。

もちろん、ビートルズがつくったナンバーの中には、極上のラブ・ソングも多かった。
あまりにも美しい曲達。

そんな数ある彼等のビューティフル・ソングスの中で、とりわけ私が気に入っているのは、アルバム『リボルバー』に収録されている『フォー・ノー・ワン』です。

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このナンバーの美しさ、上質さには、心揺さぶられます。

まず、歌詞が美しい。
ポール独特のリズムの刻みと展開力が素晴らしい。

フォー・ノー・ワンは、フレンチ・ホルンをフューチャーしたもので、ギターなどのソロ楽器は使用されていません。
さらに、フレンチ・ホルンの味わいを生かすかのように、クラヴィコードが活用されたことも、見逃せないポイントです。

クラヴィコードは、バロック音楽では主役でしたが、ビートルズの時代では、もはや忘れ去られた楽器といってもいいほど・・・。
それをもってくるポールのセンスとは。

実は、このフォー・ノー・ワン。
ジョン・レノンとジョージ・ハリスンは、レコーディングに参加していません。
(パートがなかったため)

しかし、あの辛口のジョンは、このフォー・ノー・ワンが大好きだったそうで、「ポールの作品の中で一番好き」とさえ言っているほど。

もっちろん、私も大好きです!
聴いていて、この曲が流れているだけで、優しい気持ちになれる。
そんな名曲だと思います。

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