このブログでは、主に1960年代から1970年代のことをメインに取り上げておりますが、この時代を思うとき、やはり画期的且つ衝撃的な事実として、クリームの出現があったと思います。
演奏のスタイルという点で言えば、私が最も影響を受けた3人でもあります。
エリック・クラプトン、ジャック・ブルース、ジンジャー・ベイカー。
このトリオが演じたものは、歴史的役割を果たしたと表現しても過言ではないと思うわけです。
勿論、3人共にスーパーでありスペシャルなプレイヤーにしてアーティストですが、ことクリームということで言えば、私としては、やはりジャック・ブルースの音なのだろう、と思うことが、しばしばあります。
ベースの演奏も凄まじいものがあり、ボーカルもまたアグレッシブ。
クリームが発表したほとんどの楽曲づくりも手がけており、ジャック・ブルースの存在は、一際貴重に思えるのです。
つくづく思うのですが、ジャック・ブルースという人は、プレイヤーとしても傑出していましたが、作曲能力の高さは特筆するに値しますね。
クリーム以降の作品を聴いても、そのことをしみじみと感じます。
時に攻撃的に、時にせつなくバラードを歌いあげる。
その力量たるや、筆に尽くし難しです。
今、残念なことがあるとすれば、もうジャック・ブルースのステージを観ることは出来ないという現実。
しかし、彼が残した功績は、永遠に語り継がれることでしょう。