これまでにも書いてきましたように、1960年代から1970年代の時期には、非常に斬新なスタイルを持ったバンドが多数世に出てきます。
そんな中のひとつとして、プログレッシブ・ロックと呼ばれるバンド達がありました。
あくまで一般論で言うと、プログレッシブ・ロックといえば、次の四つのバンドが語られることが多いと思います。
・ピンク・フロイド
・キング・クリムゾン
・イエス
・エマーソン・レイク&パーマー
日本でのネームバリューとしては、上記のバンド達ほど知られていないとは思いますが、プログレッシブ・ロックといえばムーディー・ブルースの存在を忘れることはできず、ある意味、その草分け的なバンドだと言っていいと思います。
ビートルズ好きの方々にとって、親近感を抱いていただける逸話といえば、このムーディー・ブルースのオリジナルメンバーには、後にウィングスへ加わるデニー・レインが加わっていました。
ムーディー・ブルースが、バンドとして初めてのライブを行ったのは、1964年5月のこと。
ただ、この時期のスタイルは、R&B的なサウンドでありました。
このバンドがブレイクするのは、デニー・レインなどが脱退した後のこととなります。
いち早くメロトロンをも取り入れたサウンドにより、プログレッシブ・ロックバンドとしての成功をおさめていきます。
ジミー・ペイジ曰く、「本物にプログレッシブなバンドは、ピンク・フロイドとムーディー・ブルースだけだ!」
クラシックやジャズなどとの融合を図りつつ、大作が生まれてきた時代。
その先駆者として、ムーディー・ブルースは、より評価されてよいバンドだと、私は思います。