暑い一日でした。
まるで、一週間に七日も走って来たような気分です。
そんな今日も終わりを告げようとしています。
いつものように、夜には何かしら音楽を流している私です。
今宵は、久しぶりにピンク・フロイドのザ・ウォールを聴いています。
懐かしいようで、いつも会っているようで。
不思議な感覚に襲われる作品でもあります。
ピンク・フロイドの作品で、最高の名盤は何か?
かなり困る質問ですが、一応、私としては、邦題「炎」をあげるようにしています。
他にも大好きなアルバムは、勿論沢山ありますが。
今回取り上げているザ・ウォールはといえば、一番にあげていないわけですが、それはピンク・フロイドとして・・・と、考えたとき、かなりロジャー・ウォーターズ色が濃く出ていると思うゆえ、あえて外している次第で。
そういったフィルターをかけなければ、文句なしの名盤だと思うし、問題作であることは間違いないと思います。
ザ・ウォールがリリースされたのは、1979年11月30日のこと。
まさに、70年代のフィナーレを飾る大作だと言っていいと思います。
このアルバムを通じて一貫しているのは、戦争、母親、あるいは狂気でしょうか。
楽曲の合間に入る人の声、エフェクト音・・・。
そのすべてに意味があることが、聴くたびに分かってきます。
オリジナルアルバムも勿論素晴らしいのですが、壮大なスケールで演じられたコンサートも凄いし、ボブ・ゲルドフが主人公のピンク役で出演した映画も圧倒的な存在感を放ちます。
ぜひ、いろいろな味わいのザ・ウォールを満喫してほしいと、私はお勧めします。
このアルバムが発表されたとき、私は多感な時期を生きていました。
今でも、あの頃のことは鮮明に思い出されます。
ある意味、ピンク・フロイドの交響曲ナンバー9とでも呼べそうな傑作だと思います。