いやはや、とっても久しぶりの投稿となりました。
前回、ものを書いてから約1年になろうとしています。
おいおい、怠けすぎだろう!というお声は甘んじてお受けいたします。
ところで、久しぶりの投稿で、はて何を書こうか?と、ふと考えました。
ビートルズで行く!
それもいいですね。
ただ、あまりにも直球過ぎる気がしてしまい、そうだ!シドのことを書こうと思った次第です。
狂気の天才、シド・バレットのことを。
シド・バレットは、ピンク・フロイドのオリジナルメンバーであり、中心人物でありました。
彼には多くのエピソードがありますが、生前の彼を知る人々は、「チャーミングだった」ということをよく証言しています。
絵心もあり、独特の美感覚があり、サイケデリックの騎手と呼ばれる独自の音楽脳を持っていた。
天才というものは、シド・バレットのような人のことを言うのだろう。
私は、これまで何度となく、そう考えて来たのです。
シド・バレットの生涯などは、今後も書くと思いますので、今回は彼のギターについて、ちょっと触れてみたいと思います。
私は少年時代、シド・バレットのギター・プレイを聴いて、かなりの衝撃を受け、影響も受けました。
そのリズムの取り方が、極めて異質で、独特で、当時としては他に類を見なかったからです。
ある意味、変態的なリズムの刻み方をするし、カッティング、ピッキングもそう。
ピンク・フロイドのファーストアルバムである’The Piper at the Gates of Dawn’は、『夜明けの口笛吹き』という邦題が付けられていました。
私は、レコード盤で持っていましたが、時代がCD中心となり、新たに買い足しもしたほどに、このアルバムは特別なもの。
アルバム全編を通じて、シド・バレットのギターを堪能することが出来ますが、冒頭に収録された’Astronomy Domine’は、比較的聞きやすいと思うし、イントロからして格好いい!
来たか-!という感がいたします。
シド・バレットを崇拝するアーティストは多く、有名どころではデビッド・ボウイもその一人。
デビッド・ボウイはかつて、「シド・バレットに影響を受けた」ということを認めており、「アイドルだった」という趣旨の発言もしています。
ピンク・フロイドが、レコードセールスで大成功をおさめ、世界的なバンドに成長するのは、シド・バレットが去り、デビッド・ギルモアが加入して以降になります。
それでもピンク・フロイドは、常にシドのことを追いかけていた。
「この曲は、間違いなくシドのことだろう」と思わせるものは、枚挙に暇がありません。
音楽活動が出来なくなって以降も、それだけの大きな影響力を与え続けたシド・バレット。
彼ほどの天才を、私はほとんど見たことがありません。