ビートルズが解散へと向かいつつある頃、イギリスでは個性的な音楽、いわば革新的な演奏を打ち出すバンドが多々登場してきました。
新しい息吹。
ひとつの代表格としては、いわゆる『プログレッシブロック』と呼ばれたバンド達があったかと思います。
今回は、そんな中からイエスに在籍したリック・ウェイクマンのことに触れてみたくなりました。
リック・ウェイクマンが、音楽シーンの表舞台へと飛び出してくるのは、1971年、イエスに加入してからだと言っていいと思います。
担当はキーボード。
そのサウンドを聴けば、よく分かるように、下地、素養はクラシックでありましょう。
特に、バロックの香りが漂っているように、私にはおもえます。
当時、カリスマキーボーダーといえば、ELPでお馴染みのキース・エマーソンの存在がありました。
リック・ウェイクマンは、またキース・エマーソンとは異なるアプローチをするプレイヤーでしたね。
ロックバンドといえば、あまりキーボードが花形になるケースはなかったと思うのですが、この2人がかなり見方を大きく変えたと言ってよさそうです。
最近私は、ちょっとクラシックのアルバムを聴きあさっているのですが、ふとロック系のプレイヤーが弾いたピアノを聴きたくなる衝動にかられます。
そこで、イエス時代はもとより、ソロ時代におけるリック・ウェイクマンの演奏を改めて聴いてみるのですが、タッチがいいですね。
さらに、これは彼の音楽環境、周囲の助けもあるのでしょうが、非常に録音技法に優れている。
いい音で鳴らし、収録されていると実感します。
ロックというと、キーボードはなかなか話題にのぼりにくいパートではありますが、才能をもったアーティストが沢山いることに気づきます。
今回は、その代表格の一人として、リック・ウェイクマンのことについて触れてみました。
何度かライブで見たこともあるのですが、第一印象は、「で、でかい!」だった私・・・。
まさに貫禄ですね。