FROM THE BEATLES 60年代 70年代 ロックの森

ザ・ビートルズとその周辺

今、ジミ・ヘンドリックスが新鮮に聞こえる

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Jimi Hendrix


つい先日まで、暑い!暑い!と思っていたように思うのですが、早いもので11月も後半へと差し掛かり、肌寒い日が増えてきました。
日が暮れて、ホットな音楽を聴きながら、今日という日を振り返る。
今、流れているのは、ジミ・ヘンドリックスのパープル・ヘイズ。

それかい!とのご指摘を受けそうなベタな選曲ですが、いやいや、どうにも最近、ジミ・ヘンドリックスのサウンドであったり、そのプレイが、新鮮に聞こえて仕方ないのです。
ドキッとすることさえあるほどに。

私が思春期を迎えようとしている時期は、いわゆる3大ギタリストなる言葉が大いに用いられており、音楽雑誌では、エリック・クラプトン、ジェフ・ベック、ジミー・ページの話題が耐えることはなかった。
その頃、ちょうどジミ・ヘンドリックスが天国へ召された直後あたりで、私の中では、永遠にリアルで見聞きすることが出来ないという空想の世界に棲むギタリストのような存在で。

いまや、エフェクト類が進化し、とても美しいラインを弾くギタリストが増えてきました。
ジミ・ヘンドリックスという人は、その真逆的な存在で、ギターの地を存分にかき鳴らしていたと思うのです。
これでもか!と。
まるで、魂、生命のすべてをギターに注入するかのように。

ある意味、完全燃焼型のギタリストだと言っていいでしょう。
実際、その生涯は短かったわけですが、彼が残した足跡は永遠に消えることはない。

ギターを弾いていれば、自分が奏でるフレーズであったり、トーンを追求もしたくなり、時に迷いもするものです。
しかし、ジミ・ヘンドリックスが残したものを見ていると、ちっぽけな悩みにも思えてきます。
こんな凄いギタリスト、プレイヤーが、この世にあったこと。
それは奇跡とさえ思えます。

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