あれから随分と歳月が流れたもの。
もはや、忘却の彼方となった出来事のようにさえ思える。
かつて僕達は、同人誌なんぞを刊行し、せっせと小説を書いていたもの。
同人誌の名前は迦楼羅。
それがどうだろう、ひょんなきっかけで、数ある作品の中から『恋』を描いた短編6作品をまとめることになった。
題して、『迦楼羅の恋』。
この本棚にひっそりしまっておくが、誰が見つけるというのだろう?
誰が読もうとするだろう?
それは、それで乙ではないか。
この秘密の本棚に辿り着いたあなたには、限りない幸福が訪れるに違いない。
『迦楼羅の恋』
2024年2月刊行
※PDFファイルにてご覧いただけます。