FROM THE BEATLES 60年代 70年代 ロックの森

ザ・ビートルズとその周辺

クイーンのナンバーを本家と互角以上に歌いあげたジョージ・マイケルの凄さ

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ジョージ・マイケルといえば、アイドル路線で人気を博しており、著者自身も本気で聴こうとは思ってもいなかった。
だが、ジョージ・マイケルの歌唱能力は凄まじいと実感。
以来、著者にとってもジョージ・マイケルは一目置く存在になって行ったのだ。

歌が上手いだけではなく、ステージワークも洗練されており、何より聴衆の心をつかむことが上手い。
ジョージ・マイケルの実力を味わいたいなら、まずカバーを聴けばよい。
著者がお勧めするのは、まずエルトン・ジョンとのジョイントだ。
偉大なシンガーでありピアニストでもあるエルトン・ジョンと共に歌い、ジョージ・マイケルは一歩も引けを取っていない。

また、クイーンのナンバーを歌うというのは、どうにもハードルが高いと思うのだが、ジョージ・マイケルは普通に歌いこなしているから驚きだ。
フレディ・マーキュリーがボーカルを取ったナンバーなんて、そりゃあ歌いたくないというもの。

あれは1992年のこと。
スーパースター達が集い、フレディ・マーキュリー追悼コンサートを開催。
中心になったのは、残されたクイーンのメンバー達である。
この場で、ジョージ・マイケルはSomebody To Loveを歌いあげる。
何やら楽々と歌いこなしているように見えて、恐ろしくもある。

フレディが歌ったクイーンの歌をこうも見事に歌いあげるとは、やはりジョージ・マイケルはただ者ではない。
思えば、惜しい才能を私達は失ったものだ。
歌声、ステージ上でのパフォーマンス、観衆へ語りかけるカリスマ。
ジョージ・マイケルは、間違いなく超一級品のアーティストであった。
2016年12月25日、クリスマスに没。

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