ビートルズといえば、幾多のアーティストに影響を与えた存在であったことは明らかです。
おそらくそれは、今もなお続いていると言っていいでしょう。
一方、そのビートルズ自身も、いろいろなアーティストの影響を受けていたのは事実だと思います。
彼等は、先発組のスタイルや表現技法を上手く吸収し、自分達独自の世界を構築していった。
また、ビートルズが偉いと思うのは、自分達よりも後から出てきたアーティストのことも認め、いい意味で影響を受けていたことです。
いいものはいい。
そのスタンスというか嗅覚を捨てなかったことが、ビートルズ成功の鍵を握っているようにも思えるのです。
なので、本当にビートルズを理解しようとすれば、ビートルズ以前、さらにビートルズ以降の音楽にも耳を傾ける必要があると、私は思っています。
このブログのメインテーマとして、60年代、70年代のロックとしたのは、そういった思いが強かったからでもあります。
改めて思い返せば、60年代、70年代は、非常な才能に恵まれ、実験的とも言えるバンドが多数花を咲かせました。
ロックの黄金期だと言ってもいいでしょう。
その中央部にビートルズがいる。
私が、少しずつ、ゆっくりと、これを書いているのは、あの時代を振り返ることで、ビートルズのことをより鮮明に知ることが出来るのではないか。
そういった思いからです。
ビートルズとその周辺。
ゆっくりとではありますが、歩を進めて行きたいと思っております。