ビートルズの作品というのは、そのアルバムジャケットも興味深く、時代の先端を行っていたように思います。
60年代後半になり、いわゆる「プログレッシブロック」と呼ばれるバンド達が登場してくると、かなりアルバムジャケットにアート性を加味したものになってきますが、ビートルズの各アルバムのジャケットは、まさに画期的だったように思うのです。
そんな数ある秀逸なアルバムジャケットの中でも、「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」のそれは、世界中の人々の度肝を抜いたようです。
有名人のオンパレード、さりげなく置かれたグッズ、さらには咲いている花の種類が物議をかもしたりと・・・。
さて、ご存知の方々もいらっしゃると思うのですが、このアルバムジャケットに登場するそうそうたる面々の中に、ひょっこり福助人形が座っています。
ジャケットの位置で言いますと、左手前あたりですね。
この福助は、ビートルズが来日公演を行った際に、ジョンが警備をかいくぐって、表参道にあるお店で、自ら購入したものだと言われています。
ジョンは、この福助をとても気に入っていたらしく、大切にしていたとも。
考え過ぎかもしれませんが、ジョンは、ある種日本の文化に何か触発されるものを抱いていたのかもしれませんね。
また、ジョンは、「おかげさま」という日本語が、お気に入りだったとも言われています。
ちょっと微笑ましい逸話でもあります。
ビートルズの金字塔と呼ばれるアルバムジャケットを日本の福助が飾る。
大切にしてくれていたジョンに感謝ですね。